「そろそろ防犯カメラをつけたいけれど、自分でできるのかな…」「配線や工事が不安で手が止まっている」という方は多いです。 いざネットで調べてみても、専門用語や商品名ばかりで、実際の“つけ方”がイメージしにくいんですよね。
この記事では、初めての方でも迷わず進められるように、防犯カメラの選び方から設置場所の考え方、実際の取り付け手順、注意したい法律・近隣トラブルまで、ひと通りやさしく整理しました。 編集部メンバーが実際に自宅にカメラをつけたときの「失敗談」「こうしておけば楽だった…」という気づきも交えながらお伝えします。
- 防犯カメラをつける前に決めておきたい3つのポイント
- 玄関・駐車場など場所別のおすすめ設置位置と高さ
- Wi-Fiカメラ・有線カメラそれぞれの具体的な取り付け手順
- よくある失敗例と、あとから後悔しないためのチェックリスト
- 法律・プライバシー・ご近所トラブルを避けるための注意点
- 自分でつける場合と業者に依頼する場合の違いと目安費用
- 設置後にやるべき日常のメンテナンス・運用のコツ
1. 防犯カメラをつける前に決めておきたい3つのこと
「どこにつけるか」「どうやって電源を取るか」を決めないままカメラだけ先に買ってしまうと、「ケーブルが届かない」「電源がない」「思った方向が映らない」といった行き詰まりが起きがちです。 まずは次の3つを整理しておくと、つけ方がぐっとイメージしやすくなります。
- ① 何を守りたいのか(目的)
- ② 室内か屋外か(設置環境)
- ③ 電源・通信をどう確保するか
① 何を守りたいのか(目的)をはっきりさせる
・空き巣対策で、玄関・勝手口・窓の様子を残したい ・車やバイクへのいたずらが心配で、駐車場を常に録画したい ・留守中の室内・ペットの様子をスマホで見たい など、目的によって「つけ方」や「おすすめ位置」が変わります。
例えば、私が警備業務をしていたころ、「宅配ボックスの盗難」がきっかけでカメラを導入したお客様がいました。当初は敷地全体を映そうとして高い位置に設置しましたが、実際の映像を見てみると、玄関前の荷物のラベルまでは読み取れず…。 その後「荷物の状態をしっかり残したい」という目的に合わせて、玄関前をアップで映す位置に付け替えたところ、安心感が大きく変わったそうです。
② 室内か屋外か(設置環境)を確認する
防犯カメラには「屋外対応」と「屋内用」があり、耐候性・防水性能が異なります。 屋外に取り付けるなら、防水・防塵性能(IP規格)を満たしているものを選ぶ必要があります。
| 設置環境 | 主な用途 | カメラのポイント |
|---|---|---|
| 屋外(玄関・駐車場など) | 侵入経路の監視、車・自転車の防犯 | 防水・防塵(IP66前後)、夜間の赤外線照明 |
| 半屋外(軒下・ベランダ) | 玄関前・ベランダの見張り | 雨が吹き込む場合は屋外対応を選ぶと安心 |
| 室内 | 留守中の室内・ペット・子どもの見守り | コンパクト・静音・広角、Wi-Fiタイプが多い |
③ 電源・通信をどう確保するか考える
最近は「Wi-Fi+コンセント」で簡単に設置できるタイプが主流ですが、電源や通信の方法によって、つけ方や必要な道具が変わります。
- Wi-Fiカメラ:コンセントと自宅Wi-FiがあればOK。配線が少なく、初心者向き。
- 有線カメラ(PoEなど):LANケーブルで給電・通信。安定性が高いが、配線ルートの検討が必要。
- 電池式・ソーラー式:電源が取りにくい場所でも設置しやすいが、電池交換・発電条件の確認が必要。
- 近くに使えるコンセントがあるか?(屋外なら防水コンセントが理想)
- Wi-Fiの電波は届いているか?(スマホで速度を確認)
- ケーブルを通す穴・隙間(エアコンダクトなど)は確保できそうか?
この3点を確認しておくだけで、「買ったのにつけられない…」という失敗をかなり減らせます。
2. 防犯カメラはどこにつける?場所別の基本とおすすめの高さ
防犯カメラの効果は「どこにつけるか」で大きく変わります。 同じカメラでも、角度や高さが少し違うだけで、表情やナンバーが読めるかどうかが変わってしまうことも。
侵入者が通りやすい場所を優先する
基本的には、「侵入者が必ず通る場所」から優先的にカメラを設置します。
- 玄関ドアまわり(インターホン近く)
- 勝手口・裏口
- 敷地と道路の境目(門・門扉付近)
- 駐車場・カーポート・駐輪場
- 1階の大きな窓・掃き出し窓付近
侵入者は“人目につきにくいルート”を選ぶ傾向があります。「もし自分が空き巣なら、どこから入るか?」とイメージしてみると、つけるべき位置が見えてきます。
高さの目安は「2.5〜3m」+狙いたいものに合わせて調整
一般的には、手が届きにくく、かつ人物の顔が判別しやすい「地上2.5〜3m前後」がひとつの目安です。ただし、目的によって少し調整するとより効果的です。
| 設置場所 | おすすめの高さ | ポイント |
|---|---|---|
| 玄関ドア | 2.2〜2.8m | 相手の顔がしっかり映るように、やや斜め下向きに。 |
| 駐車場・カーポート | 2.5〜3m | 車全体+ナンバーが入る位置。照明との干渉に注意。 |
| 敷地入口・門扉 | 2.5〜3m | 道路側と敷地側の両方が見える角度を意識。 |
| 室内(見守り用途) | 1.8〜2.2m | 部屋全体が映る位置。照明や家具が映像をさえぎらないように。 |
カメラが見える位置にあることで「ここは監視されている」と思わせる抑止効果が期待できます。一方で、あまりに高すぎると顔が小さくなり、証拠としては弱くなります。 「見える位置に1台+詳細を押さえる1台」というように、役割を分けて複数台設置するご家庭も増えています。
3. Wi-Fi防犯カメラのつけ方ステップ(初心者向け)
ここからは、最近特に人気の高い「Wi-Fi防犯カメラ」を例に、実際のつけ方をステップごとに見ていきます。 配線工事が不要なタイプが多く、「初めてだけど自分で付けてみたい」という方に向いています。
準備するもの
- Wi-Fi対応防犯カメラ本体
- 付属の電源アダプタ・ビス・アンカー
- ドライバー(または電動ドライバー)
- 脚立(屋外の高所に付ける場合)
- スマートフォン(専用アプリのインストール用)
つけ方の流れ(屋外・玄関周りの例)
- アプリをインストールし、カメラをWi-Fiに接続する
まずは室内でコンセントにつなぎ、取扱説明書に沿ってスマホアプリと接続します。 この時点で映像が見えるか、Wi-Fiが安定しているかを確認しておくと安心です。 - 実際の設置予定場所で「お試し映像」を確認する
仮にガムテープなどで軽く固定し、「顔の高さ」「荷物」「ナンバー」がきちんと映るか、夜間の写り方はどうかをチェックします。 ここで角度や高さを微調整しておくと、付け直しの手間が減ります。 - ブラケット(台座)を取り付ける位置に印を付ける
壁や軒下にブラケットを当てて、ネジ穴の位置にペンで印を付けます。 外壁に穴を開ける場合は、事前に管理会社やオーナーの許可を取りましょう。 - ブラケットを固定する
必要に応じて下穴を開け、付属のアンカーとビスでしっかり固定します。 雨水が入り込みにくい向きにすることも大切です。 - カメラ本体を取り付け、角度を調整する
本体をブラケットに取り付け、スマホで映像を見ながら角度を調整します。 「人の顔が画面の中央〜上あたりに来る」イメージで合わせると見やすくなります。 - 電源ケーブルを安全に取り回す
ケーブルが風で揺れたり、人が引っかかったりしないように、結束バンドやモールで固定します。 できるだけ日光や雨が直接当たらないルートを選ぶと、劣化しにくくなります。
実際にやってみると、「思っていたよりもシンプルだった」という声が多い一方で、「仮止めせずに一気に付けてしまい、角度が気に入らずにやり直した」という人も。 一度で完璧を目指さず、「まずは仮止めで映像を見てから本固定」という流れを意識すると、安心して作業できます。
4. 有線タイプの防犯カメラのつけ方と配線の考え方
有線タイプ(PoEカメラなど)は、配線のハードルこそありますが、「映像が安定している」「電波干渉に強い」といったメリットがあります。 特に駐車場や広い敷地をしっかり録画したい場合、検討する価値は十分にあります。
配線ルートを先に決める
有線カメラのつけ方で一番大事なのは「ケーブルをどこからどこまで通すか」です。
- カメラの位置 → 屋外から屋内へ通すポイント(エアコンダクト・サッシの隙間など)
- 室内の取り回し → 壁際・天井際にモールで固定
- 録画機(レコーダー)・ルーターまでの距離
配線が長くなるほど、固定の手間も増えます。「最短距離」ではなく、「見た目と安全性」を優先したルートを選ぶのがポイントです。
有線カメラの基本的なつけ方
- レコーダー・ルーターの設置場所を決める(コンセント・LANポートの近く)
- カメラの位置を決め、ブラケットを取り付ける
- カメラからケーブルを室内に引き込む(既存の配線穴・エアコンダクトなどを利用)
- 室内側の壁・天井沿いにケーブルモールで固定する
- レコーダー・ルーターに接続し、映像が出るか確認する
- 映像を見ながらカメラの角度・ズームを微調整する
「カメラ本体は自分で選びたいけれど、壁に穴を開けたり高所で作業するのは不安」という場合は、配線部分だけ業者に依頼する方法もあります。 見積もり時に「配線ルートの提案」をしてもらえるので、仕上がりのイメージも掴みやすくなります。
5. よくある失敗と、後悔しないためのチェックポイント
防犯カメラのつけ方で多いのが、「付けてから気づく後悔」です。 ここでは実際によくある失敗例と、その予防策をまとめます。
よくある失敗例
- 逆光で顔が真っ黒に映ってしまう(玄関の照明・太陽の位置を考えていなかった)
- 夜になると白くモヤがかかる(レンズに近い場所に壁や天井があり、赤外線が反射)
- 配線が丸見えで、見た目が気になってしまう
- Wi-Fiの電波が弱く、映像がとぎれとぎれになる
- カメラの真下だけが映り、肝心な場所が死角になっていた
つける前に確認したいチェックリスト
- 昼と夜、両方の映像イメージを想像できているか(仮設置で試すのが理想)
- 玄関照明・街灯・車のヘッドライトなど、強い光源の位置を把握しているか
- 雨や強風が直接当たる位置になっていないか
- 脚立を使う場合は、足場の安定した場所を確保できるか
- 配線を固定する部材(結束バンド・モールなど)は足りているか
編集部スタッフBさんは、最初「夜でも明るく映るように」と玄関照明の真下にカメラを設置したところ、照明の光が強すぎて人物が白飛びしてしまい、表情が分からなくなってしまったそうです。 最終的に、照明から少し離した位置に付け直すことで、ほどよく顔が映るようになりました。
失敗の多くは「映像を確認する前に本固定してしまう」ことが原因です。 面倒でも、まずは養生テープなどで一時的に固定し、昼夜・雨の日など、いくつかの条件で映像をチェックしてから本固定するのがおすすめです。
6. 法律・プライバシー・ご近所トラブルにならないための注意点
防犯カメラのつけ方で忘れてはいけないのが「プライバシーへの配慮」です。 悪気がなくても、カメラの向きによっては隣家の敷地や窓の中が映り込んでしまい、トラブルの原因になることがあります。
カメラが映してよい範囲・避けたい範囲の目安
- 自分の敷地・共用部(マンションの入口など)を中心に映す
- 隣家の庭・ベランダ・室内が常に映る角度は避ける
- どうしても映り込む場合はマスキング機能(映さないエリアを設定する機能)を活用
マンションやアパートの場合、共用部分に勝手に防犯カメラを設置するのはNGです。管理規約で禁止されていることも多いので、必ず管理会社や大家さんに相談しましょう。
ご近所へのひと声でトラブルを防ぐ
カメラが近隣の家方向を向くことが避けられない場合は、ひと声かけておくと安心です。
- 「最近、不審者が出て心配で…」と導入の理由を説明する
- 「○○さんのお宅の中は映らないように角度を調整しています」と伝える
- 必要に応じて、マスキング機能で映らないことを一緒に確認してもらう
「防犯カメラ作動中」といったステッカーやプレートを併用すると、抑止力が高まるだけでなく、「こっそり監視されている」と感じさせにくくなります。 防犯目的であることをオープンにすることで、むしろ近隣から感謝されるケースも少なくありません。
7. 自分でつける?業者に頼む?違いと目安費用
「ここまで読んだけれど、やっぱり自分でつけるのは不安…」という方もいると思います。 最後に、「自分で取り付ける場合」と「業者に依頼する場合」の違いを整理しておきます。
| 自分でつける場合 | 業者に依頼する場合 | |
|---|---|---|
| 費用 | カメラ代のみ〜+道具代程度 | カメラ代+工事費(1〜数万円/台が目安) |
| 手間・時間 | 休日が1日つぶれることも | 半日〜1日ほどで完了することが多い |
| 仕上がり | 慣れないと配線が目立つことも | 配線がすっきり・高所作業も安全に |
| 自由度 | 好きなタイミング・機種で設置可能 | 提案を受けられるが、機種が限定される場合も |
| 安心感 | 自分で理解しているぶんトラブルに強い | 保証やアフターサービスが付く場合が多い |
「Wi-Fiタイプの1台だけ」「室内用で脚立作業が要らない」といったケースなら、自分でつけるハードルはかなり低くなります。 一方で、屋根の高い位置に複数台、防犯灯と連動させたい…など、少しでも危険を感じる場合は、無理をせず業者の力を借りることも大切です。
8. 設置後にやっておきたい“安心を長持ちさせる”ひと手間
防犯カメラは「つけて終わり」ではありません。 せっかく設置しても、いざという時に「録画されていなかった」「レンズが汚れていた」というのは避けたいものです。
定期的にチェックしたいポイント
- 録画が正常に行われているか(録画期間・上書き設定など)
- レンズが汚れていないか(花粉・黄砂・クモの巣など)
- Wi-Fiが不安定になっていないか(ルーターの位置・台数増加の影響)
- 夜間の映像で不自然な白飛び・暗部つぶれがないか
編集部メンバーの中には、「レンズ掃除」を大掃除のタイミングに組み込んでいる人もいます。 年末や季節の変わり目など、忘れにくいタイミングに「カメラ点検」の予定を入れておくと、安心が長持ちします。
防犯カメラをつけることは、「家族や自分の生活を守るための、一歩前に出た行動」です。 つけようと考えている時点で、すでに大きな前進でもあります。 不安や面倒に感じる部分もあるかもしれませんが、少しずつ準備していけば大丈夫。 この記事が、あなたの「最初の一歩」をそっと後押しできればうれしいです。
まとめ|防犯カメラのつけ方は「準備」と「仮止め」でぐっと楽になる
防犯カメラのつけ方は、専門的なように見えて、流れさえ分かればそこまで難しいものではありません。 大事なのは、「どこを守りたいのか」「どこに付けられるのか」を事前に整理し、いきなり本固定せずに、仮止めで映像を確認しながら進めることです。
・目的と設置環境を決めてから機種を選ぶ ・侵入経路を意識して玄関・駐車場・勝手口などに重点的に設置する ・Wi-Fiタイプなら、アプリ接続 → 仮止め → 映像確認 → 本固定の流れを意識する ・法律・プライバシー・ご近所への配慮も忘れない ・不安な部分は、配線だけ・高所作業だけ業者に任せるのも立派な選択 こうしたポイントを押さえれば、「ちゃんと映っているかな…」という不安は少しずつ小さくなっていきます。
無理をしない範囲で、できるところから一歩ずつ。 防犯カメラは、あなたの毎日に「目に見えない安心」を足してくれる心強い味方になってくれるはずです。

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